日も短くなり、さすがに寒くなってきましたね。
道東、弟子屈町の川湯温泉に行ってきました。
温泉のあるホテルの軒先には、「神農(しんのう)」の像がありました。
古代の中国の神で、身近にある草木を片っ端から舐めたり噛んだりして薬効を調べ、民の間に広めたと言われています。
また、農具を考案して農耕を民に教えたとされ、まさに神がかった存在でもあります。
彼の教えは漢方医学の古典「神農本草経」として伝わり、日本でも医薬の神として祀られています。
頭には牛のような角が生え、毒見をするためのものか、手には葉っぱを携えています。
自らの身体を実験台にしてまで人々の健康増進に努めた神は、容姿もアグレッシブでありました。
硫黄を含んだ強酸性の温泉(pH 1.6)も、ほどよい刺激があって、実に気持ちがよかったです。いつも癒されております。
体も心もほっこりと温まり、帰りの途につきました。
(薬剤師:岡部 正史)