ソフトウェアとしてChatGPTが注目されつつある中、ハードウェアとしての機械はどうでしょう。
すでに薬の自動販売機自体は、実際に使用されています。
(画像をいくつかお借りしました)
① 新宿駅構内 OTC(一般用医薬品)自販機
駅構内のドラッグストアが、店舗から数メートルの場所に設置しているもの。
店舗の薬剤師が客の画像や選択した商品についてチェック、確認されると薬が販売機から出てきます。薬剤師の対面販売の延長線上にあるものといった感じです。
「駅改札内におけるOTC販売機を用いた一般用医薬品販売の実証」を開始
② アメリカの処方箋医薬品の自販機
大学の構内の薬局が閉局したため、学生が大学病院で処方された薬を構内で受け取れるように設置されました。
また、病院の救急外来や救急の診療所の待合室に置かれていることもあるので、開いている薬局を探して薬を調剤してもらう手間をかけず、すぐに薬を受け取ることができます。
患者が医師からもらったセキュリティコードを入力すると、販売機から処方薬が出てきます。なお、併設された電話でメーカーのコールセンターに常駐する薬剤師に相談することもできるようです。
大学構内に登場した処方薬自動販売機の衝撃:DI Online (nikkeibp.co.jp)
③ 中国の自販機
むしろ遠隔診療機と呼ぶべき機械。医師(漢方医)のオンライン診療を受けることもでき、処方薬が隣の販売機から出てきます。販売機の在庫にない処方薬や、煎じる必要のある薬などは、後日、指定した場所に送付されるシステムです。
深圳の「薬の自販機&遠隔診療機」が凄すぎる | 中国・台湾 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
さらには、スマホ1つで、問診からオンライン診察、薬の宅配までできてしまうシステムも出現しています。画像のような自動販売機型もあり、薬の在庫があればその場ですぐに受け取ることもできます。
なお、これらのシステムに薬剤師は介在していないようですが、中国はまだ、医薬分業の途上にあるのでしょうか。
それにしても、世の中では機械への置き換えがますます加速しているようで、先日入ったレストランでは猫型ロボットが配膳してくれました。
(薬剤師:岡部 正史)