1月ももう下旬となってしまいましたが、今年もはるか薬局をよろしくお願いいたします。
さて、私の近頃のマイブームは、リース作り。
ウォーキングのかたわら、公園で拾った木の実や小枝をちょこちょこ組み合わせたものです。
鳥や、リスの巣を思わせるような、ナチュラルな出来になりました。
来月の2月19日・20日は、いよいよ第107回 薬剤師国家試験。コロナの感染が過去最多の規模で広がっておりますが、無事に終えられることを願っています。
今回のブログは、自分の国家試験直前のことを少々思い返し、学生さん向けに書いてみたいと思います。
私の卒業した大学では、5年次からの実務実習と卒業研究が終われば、あとはひたすら国家試験対策(どこの大学でも多かれ少なかれそうでしょうが)。
6年次の9月から12月までに毎月1回、4回の演習試験があり、そして翌年1月・2月に1回ずつ卒業試験がおこなわれ、3月に国家試験に臨む、というスケジュールでした。演習試験の点数と卒業試験の点数が基準以上なら合格、すなわち卒業見込みとなり国家試験の受験資格が得られます。
試験の対策といっても、基本的には復習するしかありません。演習試験・卒業試験、国家試験の過去問や模試の問題を解くのみ。解き方、考え方のわからない問題は、理解できるまで本を読み、不十分ならググる。名称や数値などの丸暗記するしかないものは、語呂合わせで詰め込む(いっぱい自作して覚えました)。そして理解したか、覚えたかどうかは、過去問をやってみて再度チェック。この繰り返し。
なお、覚えたことも経時的に忘却していくので、一度できた問題もしっかり再チェックして頭に叩き込みましたが、「投与間隔τで薬物量Dを投与、云々」という薬物動態学的なケースをわが身をもって実感したものです。
私は自宅にいると緊張感が持続しないので、とりあえず「家に帰ってくつろいだら負け」と心に決めて、1日10~12時間ほど大学のゼミ室にこもり、どうにか机にかじりつく日々でありました。
もちろん、12時間を耐えるというのも便宜上の目標、つまり薬物治療で言う代替のエンドポイントのようなもの。そして、要した時間よりも過去問を何回やったか、さらには理解が進んで何点くらい上積みできたかで、国家試験合格=真のエンドポイントに近づくと。
と言うか、国試合格も資格取得もエンドポイントというより就労のスタートラインであり、学びから実務にどうつなげるかはまた別問題ではあるのですが、それはさておいて。
周りには同じような大学常駐型の学生もわりといて、問題の解法を教え合ったり励まし合ったりして、だらけずにほどよいテンションを保っていました。卒業試験の期間中は、女子は目にクマを作り、男子は髭ボウボウだったことを思い出します。
小枝をくわえた鳥。巣を作っているのでしょうか。
鳥の巣作りも、1本1本、小枝を積み重ねていくことから。
後悔のないように、机に向かってあと少しの間、もうひとがんばりを。
がんばったあなたには、きっと春がやってくるはずです。
(薬剤師:岡部 正史)