80年前の8月9日。当時、福岡県南部に住んでいた私の祖母は、有明海の彼方に奇妙な雲が立ち昇り、長い間とどまっているのを見たといいます。
長崎に投下された原子爆弾のキノコ雲だったのでしょうか。
そして、8月15日に終戦を迎えます。
太平洋戦争では、軍人・軍属、民間人を合わせ300万人以上の日本人が犠牲となりました。
もし、祖母や祖父、そして父母になにかあったら自分も生まれてこなかっただろうし、生まれたとしても健康に生きられなかったかもしれません。
なんとか無事でいてくれてよかったと、感謝の気持ちでいっぱいです。

(以前、長崎でおこなわれた原水爆禁止世界大会に参加しました)
そして戦後も、無事に、平和に過ごせたということは、つくづく尊いことだと感じます。
しかしながら、平和の大切さをいつしか忘れてしまうこともあるのかもしれません。
悲惨な戦争を体験した方たちがだんだん少なくなり、話を聞く機会も限られていき、かつての惨劇が他人事として忘れられていく。
いつの間にか・・・あったことがなかったことになり、なかったことがあったことになる・・・それだけは避けたいものです。
終戦から80年がたちましたが、今なお、世界の各地では戦争や紛争が続けられています。
戦争体験者の声にしっかりと耳を傾け、継承し、戦争を知らない私たちの、そのまた次の世代に届けていきたいと思います。

(今年も夏野菜カレーを作って、平和映画を観賞しました)
(薬剤師:岡部 正史)