血圧の薬は一度飲み始めたらずっと飲まなければいけないのでしょうか? 2012.01.17

「血圧の薬は飲んだらずっと飲まなければいけないの?」と患者様から質問をお受けしたことがあります。この質問の答えについてはNOです。ただし、ほとんどの場合はお薬を飲むことにより血圧が安定し、やめると上がってしまうので継続しなければいけません。高血圧はその症状の進行に気づきにくく、「サイレント・キラー」と呼ばれています。

血圧が高くなると、血管がその圧力により傷んできます。そして、血管はその圧力に耐えられるように厚くなっていってしまうのです。これを繰り返していくと血管は厚くなり、コレステロールや脂質などが加わって動脈硬化を引き起こします。心臓の血管にも影響し、血管が厚くなっていき、心肥大などを引き起こします。脳についても同じです。

成人における血圧値の分類

分類

収縮期血圧

拡張期血圧

至適血圧

<120

かつ

<80

正常血圧

<130

かつ

<85

正常高値血圧

130~139

または

85~89

軽症高血圧

140~159

または

90~99

中等症高血圧

160~179

または

100~109

重傷高血圧

≧180

または

≧110

収縮期高血圧

≧140

かつ

<90

 2004年に日本高血圧学会が発表しました高血圧の目安表では左図のようになっています。(治療法や合併症などにより目標数値が変わることはありますので、個々の数値や目標については医師に確認しましょう。)高齢者の最終降圧目標値は140/90mmhg未満とされています。

血圧の測定にも注意が必要です。

「白衣高血圧」という病院の環境による血圧上昇を引き起こすこともあり、家での血圧測定をおすすめします。使う血圧計にもよりますが、指や手首で測るものでは誤差が出てきますので、心臓と同じ位置で測れる「上腕で測る血圧計」がおすすめです。1日2回朝夕に血圧と脈を測り「血圧手帳」に記載し、医師に見せるようにしましょう。冒頭でお話した、血圧の薬を飲まなくても良くなるには初期の高血圧であることと、食事と生活習慣の改善が必要となります。

「症状がでていないから大丈夫」ではありません。血圧が高い方、検診でお話があった方はぜひ医師、薬剤師へ相談しましょう。

 

参考:お薬相談Q&A(101~200)

厚生労働省ホームページ(高血圧)

 日本高血圧学会ホームページ


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